コシのある夏毛の連筆
羊毛に馬の夏毛をバランスよく加えて、コシを強めに仕立てた連筆です。軸の素材は竹です。
穂の幅:約3.5cm 穂先の長さ:約3.2cm
連筆とは?
筆を数本連ねて作られてあるので、この呼び名があります。橋本雅邦が、筆数本を縛って使っていたことから考案されました。筆の本数によって、三連筆、五連筆、七連筆などがあります。
刷毛との違い
刷毛のように広い面を塗る時に使われますが、連筆の方がタッチが柔らかいので刷毛では出せない味が出ます。また、刷毛が同一方向への前後運動であるのに対して、筆は円を描いたり、線の太さに強弱をつけるなどの動きにも、毛先が付いてくるようにまとまります。連筆は筆を連ねた「筆」。面を塗るだけでなく、描くという表現にかなった道具です。