素朴な石紋と簡素なしつらえで十分。
何よりも磨り心地や墨色、墨の暢びが良好な硯である事をコンセプトにセレクトした実用の硯です。
採石した原石の美しさを活かし作硯した1点物です。
端渓硯(新麻子坑)
陳麻子なる人が発見した事から「麻子坑」と呼ばれるようになったと伝えられています。
清代は乾隆帝時代に採掘がはじまった「麻子坑」は1980年代初頭に鉱脈が枯れたことで採掘が停止されてしまいました。そのため、石色の似た沙浦石が「新麻子坑」と呼ばれるようになっています。
端渓沙浦鎮に位置する沙浦坑は宋代に採掘がが始められた石脈です。埋蔵量も豊富で採掘量は最も多く、同じ宋代に採掘の始まった「宋坑」の良石が枯渇し始めた現在、実用硯の資源として重要になりつつあります。
硯型:楕円型(6吋)
寸法:H19xW110xD149mm(最大箇所)
産地:広東省(中国)